第二章 息づく世界へ 




7

「もっと早く言ってくれなきゃ心の準備ってものができないじゃんかぁ」
 ペルが盛んに右のこめかみを気にしながら、ぶつぶつと文句を言った。
 大きくかかったストレスを持て余しているらしく、珍しくむっつりとした顔で歩き続けていた。
「別に痛くなかったでしょ?」
 かすかに弱気になったスイレイが言う。
「無痛じゃない」
「そりゃ針を刺すんだもん。でも我慢できないほどじゃないでしょ?」
「痛くなくても怖かったもん」
 バーチャルの世界で待っていたスイレイの目の前にペルが現れたとき、ぎゅっとつぶった目から涙を
流しながら、迷子の子どもが我慢できずに座り込んで泣くように、身を縮こませて座り込んでいた。
「まあ、大丈夫っていう確信を持てない状態でやらせたのは悪かったけどさ。でも、ああでもしなきゃ、
ペルは絶対ヤダって言ってやってくれない気がしてさ」
 スイレイはペルが大の医者嫌いであることを知っていた。
 風邪をひいても、熱で動けなくなったころやっと抵抗できずに医者に連れて行かれるようなもので、
絶対自分の意思で行くことはなかった。
「どうしてそんなに医者が嫌いなの?」
 ふくれっ面のままのペルに、スイレイが空気を取り持つように言った。
「どうしてって…お医者さんって威張ってるし、苦しいことしかしないじゃん。喉の奥に冷たい金属の
棒突っ込んだり…」
「ジャスティスさんも医師免許持ってるって知ってた? 」
「……ジャスティスさんは……特別なんだよ」
 どうしても機嫌が直らないらしいペルに、スイレイは苦笑してその顔を見下ろしていた。
「もうすぐさ、〈エデン〉でうさぎの子どもが生まれるんだ」
 不意に話題を変えたスイレイを、ペルは無言のまま見上げた。
 スイレイは夕焼けを侵食して紫色の闇に染まろうとしている空を見上げた。
 星がわずかに姿を現し、小さなコンペイ糖をこぼした様に見えていた。
「〈エデン〉で初の正真正銘の命の誕生なんだ。それにさ、実際に立ち会えたらスゴイと思わない?」
 スイレイはペルに目を戻すと、笑顔で言った。
「それは、見てみたいけど」
 笑顔のスイレイに、あまりにご機嫌斜めでいたことが気恥ずかしいのか、ペルは上目遣いで見上げな
がら言った。
「たぶんね、今夜あたり生まれると思うんだ。だからさ、ちょっと強引だったけど、ペルにも〈エデン〉
にジャック・インできるようにしてもらいたかったんだ」
「うん」
 ペルは俯いて頷く。
「ジュリアは?」
「ジュリアにも立ち会って欲しかったんだけどね、ジャスティスさんが立ちはだかっててさ。いずれは
やってくれるらしいけど、今は手術後で安静にさせたいからダメだって」
「そっか」
 ペルもスイレイと一緒に空を見上げると、紫色のグラデーションが美しい空のパノラマに深呼吸した。
「こんなに怖いのを我慢したんだから、〈エデン〉を思いっきり楽しまなきゃ損しちゃうね」
 そういいつつ、おっかなびっくりこめかみを触るペルに、スイレイがほほえんだ。
「さっそく今夜ね。うさぎの赤ちゃんの誕生を見に行こう」
「うん」
 やっと浮んだペルの笑顔に、スイレイは胸の内で大きくため息をついた。



 夜の一〇時、スイレイの部屋のドアをペルがノックした。
 ドアの中で人が動く気配がし、その後にスイレイの声が言った。
「合言葉は?」
「え?」
 慌てるペルに、笑顔のスイレイがドアの向こうから顔を出す。
「ははは。ちょっとやってみたかっただけ」
 招き入れられた部屋の中には、すでに用意周到に〈エデン〉にジャック・インするための準備がされ
ていた。
テーブルの上には二本のジャックが入ったプラスチックケースが並び、意識がなくなっても怪我をしな
いように床一面に家中から集めてきたのかと思うほど大量のクッションが並んでいた。
 コンピューターのディスプレイにはすでに〈エデン〉の様子が映し出されていて、夕方になろうとし
ている大平原が写っていた。
「ジュリアもずいぶんがんばって植物を植えてくれたんだね」
「そうだな。あと、時間を少し早送りしてるからね、成長が早いんだ」
「そうなんだ」
 抜け切らない緊張に口数が少なくなるペルを、スイレイがその肩を掴んでクッションの中に埋もれる
ように座らせる。
「ココがウサギの保護されてるところ」
 ペルにディスプレイを向け、スイレイが言った。
 画面の中で確かに茶色いウサギが二匹、鼻をヒクヒクさせながら蹲っていた。
 その片方のお腹は随分と大きくなって横に張り出していた。
「うさぎのご夫婦か」
「そう。もう、今にもうまれそうだろ?」
 うなずくペルの目が、画面の中をじっと見入っていた。
「ウサギの赤ちゃんって見たことないかも。毛生えてないんだよね」
「きっとね」
 ペルは茶色のふかふかした毛を撫でるように画面に指を走らせ、ウサギの頭を撫でた。
「本物を撫でてあげたくない?」
 スイレイがペルに誘惑をかける。
 それを承知していながら、ペルは心の中にある二つの天秤の揺れに頭を悩ませていた。
 一方は〈エデン〉に行って、ウサギに会ってみたい。もう一方はまだ残るジャック・インへの不快感。
 頭の中に新たに生まれたネットワークが気持ちが悪くてしょうがないのだ。だが、そんなことを言っ
ても、すでに自分の頭にはネットワークが出来上がり、こめかみには見えないがジャックが存在するの
だ。
 ゆらゆらと揺れ動く天秤の片側に、スイレイがドンドンと誘惑を乗せていく。
「〈エデン〉はまだ人がいないから、空気もきれいだろうな。これから夜か。空なんて信じられないく
らいたくさんの星が見えるんだろうな」
 俯いていたペルが、ちらりとスイレイを見やれば、にやにやと笑ったスイレイの目とぶつかる。
「ジュリアの植えてくれた植物園も見れるよ。今が花盛り」
 ペルはスイレイの畳みかけにムッと顔をしかめる。
 あきらかに天秤は傾き始めていた。
「白い砂浜の海に行ってもみようかな。椰子の木が揺れる海辺なんてロマンチックでいいと思うんだけ
どな」
「わ、わかったよぉ。行くよ。でもちゃんと今言ったの全部見せてよ。星の夜空とジュリアの植物園と、
海」
「OK。うさぎの出産の後、植物園に行って、海で夜空を見て見ましょう」
 まるでデートコースだ。ペルは一瞬そう思ったが、嬉しそうに頷いてジャックを手に取った。
「さっきとやり方は一緒でしょ?」
「そうそう。ジャック自分で挿せる?」
 聞かれて少し躊躇を見せたペルだったが、こめかみにジャックを持っていくと4つの固定リンク部分
を合わせ、オンのスイッチを入れた。
 ジャックの中から細い電極が伸びて内部の神経と連結する。
 ペルがクッションの中に、パタリと倒れる。
 まるで眠り姫。
 スイレイはその様子を見下ろして微笑むと、ペルの後を追ってジャック・インした。



 イサドラが用意してくれたのだという草で編んだ小屋の中で、ウサギの夫婦が静かに出産の時を待っ
ていた。
「出産のときのウサギは神経質だっていうから静かにね」
 スイレイとペルは少し離れた草むらの中に座り込んでウサギの小屋を見守っていた。
「小屋の床にあるのはなに?」
「枯れ草を敷いてあげてるんだけどね、母うさぎが自分の毛を毟ってふかふかの寝床も作ってるみたい
だね」
「へえ〜、えらいね」
 生まれてくる赤ちゃんを守るために、自分の毛を差し出し、暖かく包んであげようとする愛情に、ペ
ルは感心してうなずいた。
 その視線の先で、母ウサギが動いた。
 小屋の奥へと這っていき、緊張した空気を作り上げながら、体に力を入れて身を硬くしているのが分
かった。
 いよいよだ出産開始のようだ。
 スイレイとペルはじっと息をつめると見守った。
 ペルの手が、スイレイの手に伸びて握った。
 その無意識の行動に、スイレイはチラッとペルを見たが、本人は両手に力を入れて見守っているばか
りだった。
 スイレイもその手を握ってやると、ウサギを見守った。
 母ウサギが悲鳴のように小さくキーと鳴く。
 その度にペルの手がギュッとスイレイの手を握った。
「何匹いるのかな?」
 ペルがささやく。
「どうだろうね? 4.、5匹かな?」
 小屋の手前で母ウサギを見守る父ウサギが、人間の父親のように何もできずに見守っているようにも
見えた。
「元気に産んでね」
 祈るようにいうペルの声は真剣だった。
 そのうち小屋の中が出産を終えた気配で緊張が解かれる。
「ちょっとだけ見せてもらおうかね」
 スイレイの提案で、ペルは小屋の側まで静かに進んでいくと、小屋の中を覗きこんだ。
 イサドラが覗けるようにと、裏に覗き穴まで作っておいてくれたのだ。
 暗い小屋の中で、かすかに赤い小さなものが数匹、母ウサギの抜いて作った茶色の毛布の上にいた。
「いるよ。母ウサギは疲れたみたいに座ってる」
 スイレイを見上げて、ペルが小声で言った。
 その顔がスイレイにはとても輝いて見えた。
 闇に落ちかけた〈エデン〉の中で、手を繋いで立った目の前のペルが、一瞬抱きしめたくなるほど可
愛く見えたことに、スイレイは眩暈を覚えた。



 スイレイの下げたランタンが、ほのかに辺りを照らし出していた。
 そのオレンジの光の中に浮かび上がったのは蔦に覆われた一角だった。
 ペルはその蔦の壁をワクワクと上気した顔で見上げた。
「さあどうぞ」
 スイレイが蔦の中から木のドアを見つけ出すと、押した。
 ギーという音を立てて開いていく向こうの闇の中に白い花が浮かび上がっていた。
 そして聞こえてきた水音。
 スイレイの顔を見つめと、うなずいて促してくれる。
 ペルは蔦の壁を潜ると、ジュリアの作ったガーデンの中に踏み込んでいった。
 水音がよりクリアになり、潜った頭の上に紫色の花が垂れ下がっていた。
 立ち込める濃厚なバラな香り。
 ピンク色のバラとアプリコット色に見えるバラが〈エデン〉の夜空の下でアーチを作り、ペルを迎え
てくれていた。
「すごいだろ?」
 後ろから入ってきたスイレイが言う。
 ペルは両手を広げて胸いっぱいに花の生気に溢れた空気を吸い込んだ。
 咲き誇るバラの向こうに、白い月と宝石のように色とりどりの色に瞬く星が見えていた。
「幸せ〜」
 陶然と口にしたペルに、スイレイが寄り添うと、ランタンの光に浮かび上がった花を示した。
「こんなに立派なジギタリスは見たことがない。ペルと背が変わらないじゃないか」
 ペルは大きな手袋のような花を無数につけたジギタリスと並ぶと、背競べをして背伸びをした。
 ペルの顔ほどもある白い花が揺れていた。
「こりゃ、ペルよりも大きな顔してるな」
 笑うスイレイに、ペルはジギタリスの大きな株に頭を下げると「こんばんは」と笑顔でご挨拶した。
「アンデルセンの話の中にお花のダンスパーティーの話があってね。大好きだったな」
「それを言うなら、ここはまさしく秘密の花園だろう?」
「あの埋められていた秘密の花園の鍵を見つけて元気になっていく女の子と男の子の話ね。その話わた
し大好きだったの。ここが秘密の花園か」
「ほら。リンゴの木もある」
「本当だ。このリンゴの木がキーポイントなのよね。リンゴの木の実をご主人様に採ってあげようとし
て木から落ちて亡くなった奥様のために、花園は封印され、その花園で元気になった忘れ形見の息子の
手から、再び実った実をご主人が受け取る」
 ペルはうっとりと呟くと、思いついたようにリンゴの木の幹に触れた。
「まだ実はなってないね」
「花が咲いているところだからね。でもこの花がいずれリンゴの実になるんだ」
「そうしたらね」
 ペルはスイレイに向き直ると笑った。
「わたしがスイレイとジュリアのために摘んであげる」
「ぼくとジュリアが花園のご主人様?」
 ペルがフフフと笑う。
「木に登ったことないんだけどね。今、本当にスイレイとジュリアのために何かをしてあげたいの」
「女主人みたいに、枝から落ちたりしないでくれよ」
「うん。スイレイとジュリアと三人でリンゴ狩りしようね」
 そのときを思い描くだけで、幸せな気持ちになって自然にほほえみが浮んだ。
 秋の色に染まった蔦に覆われた花園の中で、木のはしごをおっかなびっくり上る自分と、そのはしご
を抑えて叱咤激励してくれるジュリア。
 そしてペルが採ったリンゴを下にいてキャッチしてくれるスイレイの笑顔。
 きっとたくさんの鳥たちと動物たちも周りにたくさんいることだろう。
 リンゴは全部採らずに、鳥たちのためにも残しておかないと。
 僅かなランタンの光のもとで浮かび上がった花たちが、まるで発光しているように輝いていた。
 スイレイに手を取られて歩くペルは、まるで自分が妖精にでもなった気分だった。
 体はありえないくらいに軽くなり、天高く舞い上がれるのではないかという気持ちにさえなる。
 これが心の昂揚感のなせる業なのか、ペルにはわからなかった。
 ベルフラワーの向こうにランタンを掲げ、スイレイが微笑む。
「花ちょうちんみたいだろ?」
「うん。全部の花が中から発光してるみたいでキレイ」
 すぐ足元に小さな水の流れを見つけ、ペルがしゃがみ込んで水に手を入れた。
「冷たい。この水なら夏には蛍が飛ぶかもしれないね」
「そしたらここで夕涼みができそうだな」
 楽しい想像は後が尽きなかった。
 近い将来に必ず実現するだろう夢に心が躍った。
「子どものころは木の上に秘密の小屋を作りたいと思ったもんだ」
 ペルの隣りに座り込んだスイレイが言った。
「秘密の小屋に秘密の花園」
 ペルがクスリと笑う。
「ここはみんなの子ども時代の夢を叶えてくれる楽園なんだね」
 ペルが水の流れに手を浸ける。
「ペルの子どものときの夢は?」
 スイレイの問いに、ペルが小首を傾げる。そして空を見上げると言った。
「ひとりではないこと。隣りに誰かがいて、わたしの手を握っていてくれること」
 ペルはつないでいたスイレイの手を上げてみせると微笑んだ。
「だからわたしの願いは叶っているのでした」
 ありがとうとペルは言って笑った。
「子供の頃にいつも寂しさだけを握っていた手を、ジュリアとスイレイがいつも温めてくれている。だ
からありがとう」
 ひたむきな笑顔で言われ、スイレイは思わずその頬に手を添えると、額に口づけた。
 その自分の思わぬ行動と、びっくりと目を見開いたペルに、スイレイが頬を赤く染めた。
 だが慌ててもしょうがないと腹を括ったのか、ペルの顔を見下ろして照れた顔で笑う。
「ペルがあんまりにもかわいいから」
 ペルは照れながらも笑う。
「ありがとう」



 最後の約束の海辺では、二人は黙り込んで砂浜に座って波の音に耳を傾け、天の星を眺めるばかりだ
った。
 お互いの心に去来していたのは、どこか落ち着かない浮かれたような、楽しいような、それでいて一
番しっくりくる空間を見つけた安堵感のようなものだった。
 すぐ隣りいる人を意識しながら、まるでそれを気取られてはならないとそ知らぬ顔をしていたいよう
な、もっと側によって触れていたいような。
 この気持ちはなんなのだろう。
 スイレイは夜空を見上げて砂浜に寝転がった。
 風に細かな砂が運ばれ、顔の上を撫でていく。
 その風が収まって目を開ければ、零れ落ちてきそうなほど煌く星空が眼前にあった。
「なあ、ペル」
 スイレイの呼びかけにペルが振り向く。
「空の星見て、最初に思ったことは?」
 ペルも砂浜に後ろでをついて夜空を見上げる。
「ビーズをこぼしたみたい。ううん。零したんじゃないね。たくさんのビーズで夜空の模様を描いてい
るの。レースみたいに繊細に、どんなときでも輝き続ける確かさで」
「ビーズの刺繍か」
「うん」
 これがビーズの刺繍なら…。
 スイレイは目を閉じると思った。
 ペルのドレスに仕立てて上げたい。
 きっとどんな深窓のお嬢様も叶わない清冽な美しさになるに違いない。
「ジュリアにも早くこの景色を実際に体感させて上げたいね」
 ペルは寄せては返す波を見つめながら言った。
 心底この世界が気に入ったという顔に、スイレイがほほえんだ。
「あんなにジャック・インを嫌がっていたのにな」
「それは言わないで」
 ペルも苦笑する。
「早く三人で来たいな」
「そうだな」
 静かに時が流れる空間が、二人を闇という柔らかなゼリーで包んでいた。
 朝が来たら溶けてなくなる夢の一時。
 流れ星が一つ流れていった。



 同じころ、イサドラが秘密の花園の一角に立っていた。
「ここに植えるの?」
「そう目立つところでなくていいの」
 ジュリアの声がしていた。
「これが〈エデン〉の空気か」
 実のところ、つい興奮して喋ってしまったジャスティスが、娘の勢いに負けてジャック・インする処
置をしていたのだった。
 夜空と夜のひんやりとした空気が、自分をとりまく衣のようで、ジュリアは目を細めた。
「なんでこんなの植えるの? だって麻薬でしょ」
 イサドラがシャベルを動かしながら言った。
 その横に座り込んで横から植えられた苗に土を掛けたジュリアが言った。
「スイレイは聖書に基づいて〈エデン〉を創った。聖書中の〈エデン〉に、決して食べてはならないと
いう木の実があった。善悪の知識の木。それを食すると言うことは、神定めし掟を捨て、自分たちで全
てのことを独立して行うという意思を示す物となった。神への反逆」
「でもこの世界に神はいないよ」
 そのイサドラの言葉に、ジュリアが首を振る。
「神はいる。この全てだって、スイレイが全てを設計して創ったわけではない。地球を模しただけ。地
球に神がいるのなら、この世界にもいるのよ。どんなことでもできてしまうこの世界で戒めを作ってお
かなければ、この楽園も、かつての〈エデン〉のように失われる。だからよ」
 ジュリアが言った。
 天を見上げていたジュリアはまるで祈っているようにすら見えた。
「この〈エデン〉は失楽園にはしない」
 植えられた赤い花が、風にそよいでいた。



 
back / 第一部〈エデン〉top / next
inserted by FC2 system